先日お手伝いさせて頂いたご葬儀は、愛犬家の方が故人様でした。犬のお名前は「ココ」。「自分の息子よりも可愛がっていた」とご子息であるご長男様が話して下さいました。
故人様がご逝去なさる半年前にココは旅立ってしまったそうです。その時もずっとそばに居て励まし続けたという故人様。再会を約束して見送られたそうです。
ご遺影のお写真は、ココと散歩をしている故人様のお姿。以下、開式前にアナウンスさせて頂いたナレーションの抜粋です。
「晩年は、愛犬ココのお散歩が日課だったという太郎様。家族になってから15年。共に齢を重ね、ゆっくりとお互いを気遣いながらの散歩道。行きかう人と挨拶を交わし、ご近所様と世間話。いつも傍らには、太郎様を見上げるココの姿がありました。今頃、約束の地で再会を果たされているのかも知れません。尻尾を振り、見上げるココを優しい眼差しで見つめる太郎様。あのご遺影のお写真そのままに。」
愛犬を通じて出会われたという犬のサークルの皆様もお別れにお越し下さり、思い出話をして下さいました。式場には、ココの写真が沢山飾られ、天国でも一緒にお散歩を楽しめるようにと、ご遺族がお散歩用のリードをお棺に入れて下さいました。
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