先日お手伝いさせて頂いたご葬儀は、尺八が大好きだった方が故人様でした。40年にわたり尺八教室に通われ、師匠のご指導のもと、お仲間の皆様と稽古に励んでいらっしゃったそうです。ご葬儀では、教室のメンバーの皆様がお別れの尺八の演奏をご披露してくださいました。
以下は、演奏前にアナウンスさせて頂いたナレーションの抜粋です。
「尺八の音色が大好き。そう語っていらっしゃった花子様。たまたま耳にした尺八の音に魅了され、教室の門を叩いたのは今から40年前。以来、尊敬する先生と出会い、志しを同じくするお仲間の皆様に囲まれて、楽しく稽古に励んで来られた花子様。時間を見つけては、ご自宅でも尺八を吹いていたそうで、ご家族にとって尺八の音色はお母様を感じさせてくれる母の音でもあるそうです。
本日は、故人様が40年以上にも渡りご指導を頂きながら、共に稽古に励んで来られた民謡の会の皆様が、お別れの尺八を奏でて下さいます。花子様が大好きでいらっしゃったその音色に耳を傾けて頂きながら、共に過ごした日々へと想いを馳せて頂き、しばし、在りし日のお姿をお偲び頂ければと思います。
曲は・・・」
*固有名詞は仮名です。
式場内には故人様が大好きだった尺八の音色が響き、ご参列の皆様も涙を流して聴いていらっしゃいました。生涯に渡って取り組む事の出来るご趣味に出会えることはとても幸せなことですね
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