先日お手伝いさせて頂いたご葬儀は、外溝関連の職人さんが故人様でした。
ご自身の技術に誇りを持って、真摯に仕事と向き合っていらっしゃったという故人様。ご長女様が海外に留学していらっしゃったそうで、ご同僚の皆様にも時々ご長女様のお話をして下さったとか。
以下、開式前にアナウンスさせて頂いたナレーションの抜粋です。
「自分に厳しく、妥協を許さず、真摯に仕事と向き合う、寡黙な職人だったという太郎様。そんな太郎様が、決まって相好を崩すのは、仕事から離れ、ご同僚とお酒を酌み交わしながら遠く離れて暮らすご長女様のお話をする時でした。その表情はとても穏やかな優しい父の顔。職人気質の太郎様は、ご家族を愛する優しいお父様でもいらっしゃいました。」
ご葬儀には、ご長女様も帰国してご参列され、お父様とのお別れに涙していらっしゃいました。ご家庭でも口数の少なかったというお父様が、同僚の皆様にご自分のお話をしていたことなど想像もしていなかったそうです。
ご長女様にとってこのご葬儀は、お父様の愛情を改めて感じさせてくれた時間でもあったようです。
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