今回は、先日のご葬儀での一幕を記したいと思います。
故人様が可愛がっていらっしゃったお孫様が、幼少の頃から習っていた空手の大会での優勝を果たされました。
お孫様は現在16歳の女子校生。おじい様である故人様は、お孫様の成長をとても楽しみにしていらっしゃって、稽古の送り迎えをしてくれたり、大会で応援してくれたりと、空手道場に通われるお孫様をずっとサポートし、応援して下さったそうです。
可愛がってくれたおじい様のお旅立ちに際し、お孫様が「空手の型」を披露してくれました。
導師が退席した後、道着に身を包んだお孫様が式場内へ。
「せいやー!」という大きな声と共に、披露して下さったその空手は、気高く凛としていて、とても迫力がありました。一生懸命に空手の型をご披露して下さいましたが、その目からは涙が溢れ、おじい様とのお別れを惜しんでいらっしゃるようでした。
型のご披露が終わり、おじい様のご遺影に深々と頭を下げたお孫様。
大会の優勝を心の中でご報告したのかも知れません。
きっと故人様も喜んでいらっしゃったのではないでしょうか。
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