先日、お手伝いさせて頂いたご葬儀は、花火が大好きだったという故人様。全国の花火大会に足を運ばれ、特に、故郷でもある長岡の花火大会には、毎年ご家族と訪れていらっしゃったそうです。
祭壇には、長岡の花火大会で故人様が撮影された花火の写真が大きなパネルで飾られ、思い出コーナーには、全国の花火大会の映像が上映されていました。
以下、開式前にアナウンスさせて頂いたナレーションの抜粋です。
「祭壇に咲く大輪の花火は、太郎様の故郷、長岡の花火です。毎年ご家族で訪れていらっしゃった長岡の花火大会。「花火っていいだろう?」そうおっしゃって、夜空を見上げた太郎様。「花火っていいね」そうお答えになったというご家族の皆様。いつでも、どこにいても、目を閉じれば聞こえてくる、あの花火の音とお父様の声。お優しかったお父様との思い出は、季節が巡っても消えることなく、ご家族の心の中に生き続けていかれることと存じます。」
ご出棺の際に、喪主をお努めになられた奥様がご挨拶をして下さいました。そのご挨拶で語られたこのお言葉が印象的でした。「花火を見るたびに、夫の顔を思い出して頂ければ嬉しいです。」ご家族は今年も長岡の花火大会に行かれるそうです。
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