今回は先日お手伝いさせて頂いたご葬儀について書かせて頂きます。
故人様は、3人家族のお母様であり「お琴」の演奏者でもいらっしゃいました。
余命1年。そう宣告をされてから、出来るだけご家族に負担をかけないようにと、ご自身でご葬儀の打ち合わせを進めてこられたそうです。
そして、ご自身でご用意された1枚のDVD。そこには、故人様が奏でるお琴の音色にのせて、ご家族やご友人をはじめ、ご参列された皆様へ向けた故人様の声のメッセージが収められておりました。
開式前に、上映されたそのDVDから、絞り出すような故人様の声と、美しくもどこか切ないお琴の音色、そして、ご参列の皆様との思い出のお写真の数々がスクリーンに映し出されると、お別れを惜しむ多くの方が涙を流しながら御覧になっていらっしゃいました。
故人様がご自身でお考えになったお別れの形。この他にも、祭壇のデザインから、返礼品の選定、そして、思い出の写真を集めたフォトボードやメモリアルコーナーに飾るものも全てご自身でお決めになった故人様。
喪主を務められたご長男様がご挨拶の中でこんなお言葉をおっしゃっておりました。
「生前から人をもてなすことが好きだった母らしいお別れの時間だったと思います。」
最後も、故人様のご希望された曲でのご出棺となり、別れのお時間が幕を下ろしました。
故人様がイメージされた通りの司会が出来たかどうかは定かではありませんが、精一杯務めさせて頂きました。
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