先日お手伝いさせて頂いたご葬儀は、4人家族のお父様のご葬儀でした。
生前は、本が大好きで、時間を見つけては読書に耽っていらっしゃったという故人様。ご家族皆様、お父様の読書をしている姿が、とても印象に残っているそうです。
そんな故人様には、夢がありました。
その夢を踏まえて、開式の前に、ナレーションを入れさせて頂きましたので、その一文をご紹介します。
「読書家でいらっしゃった太郎様。いつか自分の書斎を持ちたい。ご家族に語っていた太郎様の夢です。その言葉とは裏腹に、ご自分の夢よりも、ご家族の夢を叶える為に、一生懸命働いてくれた家族想いのお父様でした。リビングには、太郎様がしつらえた小さな本棚があるそうです。そこには、太郎様が大好きだった本が並べられています。本に手を伸ばせばお父の温もりが伝わってくるんです。ご長女様がそう話して下さいました。その小さな本棚は、いつでもお父様を感じられる大切な場所。ご家族にとっての掛け替えの無い場所となりました。」
式場内には小さな書斎が設けられ、故人様がお好きだった本が並べられていました。ご参列された方々も本を手に取りながら、故人様を偲んでいらっしゃったようです。
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