先日お手伝いさせて頂いたご葬儀は、ホテルで長年シェフを務めてこられた方が故人様でした。そうそうたるVIPの方にもお料理をご提供され、業界のシェフたちからも一目置かれる存在。若手の料理人達の憧れの存在でもいらっしゃいました。
以下、開式前にアナウンスさせて頂いたナレーションの抜粋です。
「ご逝去される前日まで 料理人としてのご生涯を全うされ、お料理を通じて、多くの皆様に笑顔と幸を届けて下さった故人様。総料理長として、その重責を双肩に担い、ホテルの信頼と発展に多大なご功績を残されました。ご家庭におかれましては、太陽の様にあたたかく、ご家族を包んでくれる優しいお父様。ご長女様が幼い頃に、よくお父様が作ってくれたという3時のおやつは、世界一おいしい自慢のおやつでした。」
ご葬儀には、そのお人柄とご功績を偲んで、業界関係者を始め、多くの方がご参列され、突然のお別れを惜しんでいらっしゃいました。
そしてご出棺時にはこのようなナレーションを入れさせて頂きました。
「家族想いでロマンチスト。そして何より優しくて温かく、思いやりに溢れた故人様。繋いできた絆と料理への情熱を皆様に託し、これよりご出棺でございます。」
故人様がお好きでいらっしゃった映画のBGMが流れる中、ご友人や仕事仲間の皆様にいだかれてのご出棺。故人様が遺された志は、料理人の皆様にしっかりとご継承されていくことと思います。
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