葬儀ナレーション一文「バレーボール」

先日のご葬儀は、４人家族のお母様が故人様でした。

学生時代からバレーボールに打ち込まれ、３年前にお仲間の皆様とママさんバレーのチームを立ち上げ、初代のキャプテンとしてチームを牽引してこられた故人様。

祭壇には、お仲間の皆様がメッセージを書きこんでくれたバレーボールが飾られ、大会で優勝した時のお写真なども飾られておりました。

以下、開式前に入れさせて頂いたナレーションの抜粋です。

「（前略）ご遺影のお写真そのままに、明朗快活なお人柄で、多くの皆様に慕われ、愛された故人様。お仲間の皆様で立ち上げたママさんバレーのチームでは、キャプテンとしてチームを引っ張り、メンバーのまとめ役を担って下さいました。仲間を信じボールを繋いだコートの中。苦しい時には誰よりも声を出し、その大きな声はメンバーを奮い立たせ、チームを一つにしてくれたそうです。今も聞こえてくるようなあの快活な声。「下を向かないで！１本取ろう！」勝利の喜びも、敗戦の悔しさも、共に分かち合ったお仲間の皆様が、汗の沁み込んだボールにメッセージを書いて下さいました。（後略）

出棺の前に、チームの皆様が故人様にユニフォームをかけて下さり、いつも円陣を組んだ時に行う掛け声をかけて下さいました。涙声の大きな掛け声は式場内に響き渡り、故人様の笑顔のご遺影がその光景を見守っていらっしゃいました。