先日のご葬儀では、開式までのお時間、故人様が歌った歌を録音した曲が流れていました。
その歌は、故人様が高校生の時に歌った歌です。アコースティックギターの音色にのせて故人様の優しい歌声が式場を満たしていました。
開式に際しては、曲のご紹介も兼ねたナレーションを入れさせて頂きました。
「式場内に流れておりますこの歌は、故人様が高校生だった頃の歌声です。ご友人と組んでいらっしゃったフォークソンググループ「奏(かなで)」。その奏が文化祭のステージで披露したオリジナルの1曲だそうです。言葉を綴り、音を編み、想いを込めたこの曲は、ご友人との絆を歌った故人様も大好きな曲。メモリアルコーナーに飾られた卒業文集には、こんな言葉が認められています。「青春は奏と共に」。心を許せるお仲間と大好きな音楽に囲まれて、掛け替えの無い時間を過ごされた青春時代。時を越えた故人様の歌声に耳を傾けて頂きながら、共に過ごされた日々に想いを馳せ、在りし日のお姿をお偲び頂ければと存じます。」
ご葬儀には、奏のメンバーの方もご参列され、お別れを惜しんでいらっしゃいました。
青春時代に繋いだ絆は、切れることなく、今も奏のメンバーの皆様を繋いでいるようです。
ご参列の皆様も、祭壇のご遺影を見つめたり、目を閉じたりしながら、曲に耳を傾けて、在りし日のお姿を偲んでいらっしゃいました。
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