先日のご葬儀は、ご夫婦二人暮らしのご主人が故人様でした。
祭壇の中央には、オシャレなスーツに身を包んだダンディーな姿のご遺影が飾られ、ご遺影の前には、1本の赤いバラが、アクリルケースに入れられて飾られていました。
なぜ、一本の赤いバラが飾られているのか・・・?
ご参列の皆様も不思議に思っていらっしゃったので、その理由を開式前のナレーションでご紹介させて頂きました。
「祭壇に飾られた一本の赤いバラ。あのバラは、「情熱的で少しキザだったあの人にピッタリ」と奥様が活けて下さったバラです。28年前のあの日、プロポーズをしてくれた時に抱えていた赤いバラ。毎年結婚記念日に買ってきてくれた赤いバラ。なんの記念日でも無いあの日に突然プレゼントしてくれた赤いバラ。抱えきれない感謝の想いと、大切な思い出が詰まったあの赤いバラは、ご夫婦にとって掛け替えの無い特別な花だそうです。」
このナレーションのように、「赤いバラ」という同じフレーズが連続するような場合、それぞれの「赤いバラ」は、少しずつ声のトーンを変えると単調になりません。
ご出棺の際には、喪主である奥様から故人様へ、祭壇に飾られていたバラをお手向け頂きました。
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